以前にもお伝えしましたが、道具が好きで始めたお仕事。
その美しさ、機能性、メカニズム、科学、思考能力すべてが小さな道具にミックスされています。
とりわけ魅了される道具が、WHISKです。
 

時と場合により使い分けます。
ハンドルを回すもの、ボールに直角にスゥイングさすもの、上下に動かすもの、
手首でホイップするもの。
お国によってデザインが違います。
孫が必ず「これ買って〜」とオネダリするものも有ります。
動かし、くるくる回転する様が楽しいです。
初期の物はワイヤーで作られ、必要とされ考えられた歴史が有ります。
その流れを辿るのもまた楽しいですよ。

後ほど商品アップ致します。

私の興味ある焼き物のパターンにCobble Stoneと言うのが有ります。
本来は、中世の石のモザイクで敷き詰めた道や玄関フロアー、壁、塀などの丸石を使ったスタイルを意味します。
道行くときに憧れたものですが大変歩きにくいのです。
でも、写真を撮るうちにやはり同じく素晴らしいと思う人が居た事に気が付きました。(時々石の中に化石が見つかりますよ)
そのイメージがパターンとなり焼き物となりました。
  

ストレッジジャーやジャグ、ローリングピン、ボールなどキッチン用品にデザインされました。
ブラウン&ホワイトは古く、後にブルーやグリーンも人気が有りました。
蓋にもパターンが施されており、ティーポットの敷物に使ったそうです。
ヴィンテージ代になってからT.Gでも焼かれました。
後ほどショッピングでご紹介致します。

イギリスには私の好きなティールームがいくつか有ります。
その一つ、中部イングランドに有る川の上に建つお店のご紹介です。

いつも仕事終わりに、店が開いているとホッとしてティータイムをします。
早く閉まるので、よほど時間を気にして急がないとチャンスが有りません。
今回は、アフタヌーンティーを頂きたくて・・・ところが一人だと量が多すぎて戸惑っていた私に、顔なじみのウエイターの彼女が「一人分を頼んであげましょう」と厨房に入って行きました。
出てきた彼女は私にウインクし、忙しそうに再びサービングを始めました。(失礼ながらもう60は過ぎている!…軽やか!)
 

   一人用のアフタヌーンティーシャンデリア
メニューには「ハイティー」と書かれていたので彼女に尋ねると。
昔々・・・北部のイギリス人がアメリカに渡り、お茶の習慣を始め、広めた折に、"High Tea"(少しアフタヌーンティーより遅めのお茶)の High=Formalと読み取り、「格式ある紅茶の習慣アフタヌーンティー」と勘違いしたそうです。今では同じ意味で使われるそうですよ。
元々Afternoon Teaは一日2食の習慣である空腹を満たすための軽食でした。
ハイクラスの人達は夕食が遅く、昼過ぎには人を招き、社交の場としてこの習慣が始まったそうです。
だから空腹を満たすために、サンドイッチなども付くのね。
特に女性の間で広がり、この習慣はそんなに古い話ではなく、18世紀の中頃からだと思います。
そして、狭いテーブルの場合にのみ2,3段のスタンドを使います。
大きなテーブルではサンドイッチ、スコーン、ケーキ、フルーツなどが各々お皿で出てくるそうです。
ちなみに、作法としては下の段からいただくのです!

昔、駐在時にシンガポールのホテルでも頂きました、やはり植民地であったオーストラリア、ニュージーランドにもこの習慣有りますね。

15年ほど前に、面白いキャラクターのアンティークと思って購入したボトルオープナーのお話です。

デビットは「Cheshire Cat!」と私に言ってニヤニヤして手渡してくれました。
その時は意味が解らず、購入したのですが・・・(勿論後に調べましたよ)
今なぜか思い出したので、お店の中を探しました。
懐かしいと思いながら、その時のアンティーク物語を思い出しています。

このアンティークは1900年頃の真鍮の栓抜きです。
1865年に大ヒットしたルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に登場する架空の猫 ”チェシャ猫”です。

6章の「豚とコショウ」に登場するキャラクターで、いつも顔にニヤニヤ笑いを浮かべ、体を自由に消したり出現させたり出来る不思議な猫として描かれています。
イラスト:ジョン・テニエル
当時はありふれていた英語の慣用語「チェシャ猫の様にニヤニヤ笑う」から生まれたキャロルの創作のキャラクターです。
キャロルは「言語と想像力」を巧みに使って物語を書いています。
彼の本名はCharls Lutwidge Dodgsonと言って数学者であったので、大変解りにくく、紐解くのに時間が要しました。
創作キャラクターの名前は全て言語学から生み出され発展し、しかも彼の周りの人物を表しています。
ウサギもネズミもトランプの女王様も全て彼の知り合いです。
その様に考えながら読むのも楽しいです。

さて、この商品はコレクター物で、巡り合った人は泣いて喜ぶ品だそうですよ。

アンティークの世界には、色々な品が出てきます。
「これ何?」「何に使うの」「素材は?」「いつ頃のかしら」等々。
それらを尋ねる事によって、お国柄や、人柄、生活習慣を読み取る事ができます。
そんな中で、いつかは役に立つ面白い物として取って置いた品が沢山有ります。
人さまから見れば「何?このがらくた・・・」かも知れませんが、私にとってはダイヤより大切な物なのです、マイコレクション!
ボタン、ハンドル、鍵、今は使えないでしょグッズ、等々・・・

さてその中でも宝石のように美しいと思う品の一つが「ヴィクトリアングラスハンドル」です。
勿論手作りの品ですが、どれも少しづつ形が違い、顔が違って見えます。
  
先日、お客様がそのハンドルをお気に召して、お買い上げいただいたヴィクトリアンパインテーブルのハンドルと取り替えられました。
オリジナルも大変素晴らしいと思いましたが、取り替えると違った美しさへと変化します。
より優しくエレガントになりました。
こうしてまた伝えられ、受け継がれることの喜びを感じます。

新居にデリバリーさせて頂くのが楽しみです。

今でも、ケーキを焼いています。
夏の間は暑いので、ケーキプディング、ババロア、パンナコッタ、ゼリーものが好まれます。

つくづく思うのですが、ケーキの風味はバター、そして食感は小麦粉と思っています。
ケーキはシンプルになればなるほど、風味豊かなバターやミルクが決めてと思いますし、それにこの季節ケーキはよほど美味しくないと頂けませんよね。

ふとお店を見ると、ハンドメイドバターを作る道具が有りました。
作り方を教わったのを思い出しました。
     
Butter Churn と Butter Handle(水切のヘラ)

これは「BUTTER CHURN」と言ってお家でバターを作る道具です。
今でも羊や牛を飼っている農家では手作りしています。
あちらではミルクにも種類が沢山有って、バター作りにはDOUBLE CREAMの種を使います。

1: 蓋をあけ、ミルクを注ぎいれ、また蓋をしてハンドルを回し、バターとバタ ーミルクに分離させます。
30分ほどかな・・・腕がだるくなり疲れた頃にミルクが重くなり黄色いバターが固形になって見られます。
2: 蓋の穴から水分を抜き出し、中のバターをボールに取り出します。
3: ヘラか何かでバターを容器の縁に押し当て更に水分を覗きます。
4: その中に水を注ぎいれ、バターを洗うようになじませ、また水切りを丁寧にします。
5: パンにバターの時は、このタイミングで好みの塩加減をし、出来上がりです。
黄色い、濃い味と風味がして美味しいバターの出来上がり。
室温は低い方が良いと思います。

(ショッピングにアップしました、ご覧下さい。)

今年も復活祭がやって来ました。
イースターは、西欧、東欧の人達にとって最も重要なお祭りです。
十字架にかけられ亡くなったキリストが,三日目に復活したことを記念する日です。
移動祝日なので、春分の日の最初の満月の次の日曜と決められています。
これにあたると大変で、株式、債券、金融は、金曜から月曜までお休みになります。
そして,皆こぞって休みを取ります。

色々な復活祭が有って、国により食卓まで違うので、興味がわきます。


イースターバニーは西欧の習慣で、16世紀〜17世紀に定着し、豊穣の象徴として飾られます。
今年も友がプレゼントしてくれました。
中でもキイチゴのバニーは取り合いになるでしょう。

先日、ホームページでスィーツのグラスジャーをご紹介しましたが、イギリスに世界で一番最初に出来たスィーツのお店を思い出しました。
   
この建物は、1600年頃建てられた古い建物で、1827年以来のファミリー経営で今まで続き、ナショナルトレジャーとして記載されています。
   
ドアーを開けると、そこは長い間忘れていた、甘〜い宝物の館でした。
ハンドメイドな伝統菓子がアロマの香りともいうべき官能の世界へ引きずり込んでしまいます。
何という不思議な世界でしょう、とろけてしまいそうな予感が体を震わせます。
辺りを見渡すと、まだボンドの量り売りで、ノスタルジックな秤が「いらっしゃいませ!」と言った気がしました。
アンティークなレジスターは「カチャカチャ!チィン!」と跳ねました。
ヘンデルとグレーテルになってしまいそうな不安と興味が体をよぎります。
きっと魔法使いのおばあさんが出てくる気がして・・・

このお店はヨークシャディルズの近くです。

お友達の部屋をご紹介します。
彼女は学者で、部屋の壁は全て本棚です。
本棚には、アンティークの木箱が使われていました。
そんな彼女が癒されるアンティークは力強く勇気と力を与えてくれます。
  
コーヒーが珍しかった時代、船で運ばれたコーヒー缶の上にレトロなラジオが。
蓋を開けると、コーヒーの香りがしました、もう150年以上は経っています。
そして、ワインを入れて熟成させた古いワインの樽は、大きなキャンドルスタンドが載せてありました。
リビングにはクルミ材のライティングビューロー、そしてアンティークなランプスタンド。
そのランプスタンドは、朝食のパンを買いに行く途中でアンティークショップのウインドーで出会い、帰りにはパンとランプを抱えていたと言っていました。
ハードなものだけど、どこか優しげで見守ってくれています。

私は、それらのイメージになぞらえて、寡黙な優しい彼女が大好きです。
ちなみに、私からの彼女の好きなお土産は、いつもロイヤルミルクティーの粉末袋入りです。

先日のニュースで、日本人の手で復活されたラスター焼きの事を耳にしました。
人間国宝の加藤卓男さんにより、イランの幻の陶器が復活しました。
2500回ほどの試作品を繰り返し、完成されたそうです。

ラスター彩は、紀元前からのペルシャ陶器の伝統技術です。
この技法は大変難しく、長い間幻の手法と言われてきました。
玉虫色と言うか妖しげで、五情を揺さぶる様な不思議な光で模様が表現されています。
顔料の組み合わせや、焼きの温度や火加減など、油断の出来ない感覚的な焼き物だそうです。

この度、時を超え国を越えて技術の交流が日本とイランの国で始まりました。
長男の加藤幸兵衛さんがはるばるイランに渡り、若い陶芸家に伝授されたそうです。
現地ではまだまだ技術が未熟で、復活するには時間が必要と言われ、回数を重ね訪れて教鞭を執られるそうです。

グランマーズコレクションに、ラスター彩が施されたカップ&ソーサーのトリオが有りました。

このカップ&ソーサーが作られたのは19世紀中期、イギリスのアンティークです。
どこかしら、東からの影響を受けていますし、東洋的なニュアンスが伺われます。
上手くカメラでは撮れませんが、縁取りのリボン状ガーランドがラスター彩です。
そしてこれが最初にトリオと呼ばれたセットで、コーヒー用と紅茶用のカップとお皿の3点が「トリオ」と言われました。
こうしてヨーロッパに渡り変化し、今日まで時空を超えた物語が有りますね。

お店にてご覧いただけます、ぜひ手に取って時代を味わってください。


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