「アンティークを丸裸にする?」こんな言葉をお聞きになった事が有りますか?
アンティークにまつわるお話しは沢山有りますが、これは大切な言葉です。
特に家具や、雑貨などには、この作業が必要です。
時々、アンティークが汚いと思ったり、暗いイメージを持ったことが有りませんか?
それはこの「ストリップする」がされていないからです。
私はアンティークを探す仕事を生業にしています。
その一番大切なことは、素材の良さを、一瞬で見抜き出会う事です。
それは歴史的、民俗学的、素材、デザイン又はエレガンスそしてインテリジェンス・・・
言葉ではきりが有りませんが、それらを含む素材の良さです
見た所、汚れた、ごちゃごちゃした中から、宝物を探すのは、大変ですが、これが仕事です。
その宝物は、たいてい汚れていて、くたびれて見えます。
それをストリップすることによって、見違えるような高貴な物に変身させるのです。
まるでシンデレラを探すようにね!
説明より、befor と after をご覧下さい。
教会の椅子の場合
レタープレスボード
この手加減が難しく、時代の汚れを残しつつ、美しくアートでなければいけません。
全て取り除き、美しくしてしまっては、時代の持つ時間までが失われてしまうからです。
私はこの仕事を、イギリスのアーティストにお願いしています。
彼らがアンティークにたずさわった時間は、私よりずーと長いし、
その祖先から受け継ぐDNAは計り知れません。プロの仕事として彼を尊敬しているからです。
少々手間とお金がかかりますが、より長くアンティークを受け継ぐ者の義務だと思うからです。